
逆に全く違う話で、自分の将来・キャリア・今後どうなりたいかっていうのを会社に入る前にある程度見える範囲で考えておくことはとても重要になります。それがキャリアパスになるのですが、私自身が考えるIT業界の大きな区分けは次のようになります。
1.エンジニア・クリエイタータイプ
2.営業・コンサルタントタイプ
3.マネージャー・管理職タイプ
4.起業家タイプ
実際に技術をもってモノづくりするエンジニアやクリエーター、IT業界でも重要な役割を持つ営業・コンサルタント、人をマネジメントして成果を出す管理職、あとは自分自身でビジネスを作っていきたい人、要するに起業家ですね。ざっくりこの分類になるのかなと私は思っています。
これを踏まえた上で、就職活動をする際に将来自分がどういう風になっていきたいのかを、何かしらイメージしてみるといいと思います。これはキャリアコンサルタントの視点からだと間違っているかもしれませんが。将来のキャリアパスと言っても、視点によって様々なので、これはあくまで私の考えた1つの尺度だと理解して頂ければ嬉しいです。エンジニアやクリエーター、営業・コンサルタント、マネージャー・管理職、起業家……大きくこの4つがキャリアの選択肢があるとして、さっき言ったメーカーとかSIer、コンサルティング企業で、そのキャリアをどのように実現していけるのか考えてみることが、会社選びのポイントにもなると思います。これも私の経験上の話ですが。
例えば、「営業コンサルタントになりたい」「お客さんと折衝してビジネスをやりたい」という人は、IT業界でもSierやコンサルティングに分類される会社に入った方が、希望するキャリアを実現できると思います。マネージャーや部長になって、社員を束ねて会社でどんどん出世したいと言う人は、ほぼ色んな会社でキャリアを実現できます。
逆に、皆さんが手に職をつけてクリエイターやエンジニアとして一生頑張っていきたいという場合は、ソフトウェアハウスですね。大手メーカーのソフトウェア部門のように規模は大きくありませんが、だからこそ技術力がないと生き残っていけないのでスキルが身に付きます。技術力が向上することで、仕事やキャリアの幅が広がっていくことになります。
インターネット業界、特に“Google”や“Apple”などのいわゆる“Web2.0”企業は、基本的に技術者が企業を起こしています。日本の企業の場合、営業上がりの人が会社を起こして経営に携わっていくというのが一般的ですが、海外の急成長しているような会社では、自社で技術力を持っていないと基本的にはビジネスができないという考えが一般的です。マイクロソフトを立ち上げたビルゲイツもそうですよね。そういう意味で、エンジニア、クリエーター、インターネットという世界はものすごくマッチしています。
簡単に話をすると、インターネット業界、一歩踏み込んで我々の業界でどういったキャリアを実現できるかというと、ジェネラリストとプロフェッショナルに大きく分かれます。ジェネラリストとしては、私のような管理職だったり、実際事業を行っているような事業責任者だったりします。プロフェッショナルとしては、Webディレクターやデザイナー、システムエンジニアなど、多くの職種が存在しています。例えばブログサービス1つ作るにしても、多くの職種のプロフェッショナルがサッカーをやるかのように集って、メディアを開発していくことになります。比較的、分業制に近いですね。「お前はフォワードでがんがん頑張って、俺はディフェンダーで守るから」というような感じで、みんなで連携しながらインターネット業界では1つのメディアを作っていきます。
最後に、もし皆さんがインターネットの世界で勝負をかけて頑張っていこうと思った場合、インターネットに付随する技術を学ぶことを優先していただけると、すごい道が開けます。本日は、IT業界全体を大きく俯瞰して、様々な視点でお話しました。その中で、我々が位置するインターネット業界を選ぶということであれば、実際に技術を学ぶことが出来る会社や、将来のキャリアのためにどのような技術が必要かを教えてくれる会社を選んでもらえるといいと思います。まずはそういった会社を選択することで、そこから自分のキャリアを描けるようになるのではないでしょうか。