
| 「ロジカル面接術 2007年度基本編」 | |
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津田久資、下川美奈 共著 WAC
イチローと長嶋茂雄。野球史にさんぜんと輝くこの2人の「天才」が、仮に入社面接を受けたとしよう。企業が求めるのはどちらの人材だろうか。答えはイチローだという。本書によると、理由は明確。長嶋は天性のセンスを持つ論理なき「天才」だが、イチローは打ったヒット1本1本に説明を付けることのできる、論理的「天才」だからであるだ。 ビジネスパーソンの論理的思考、戦略的思考を啓蒙している筆者が、採用面接においてロジカルさをアピールする手法をまとめた書籍が本書である。2007年度版では、元人事担当者が明かす「ズバリ、欲しい人材とは?」が収録されている。 本書は、企業に自分を売り込む上で不可欠な論理的思考力を養い、就職活動を成功へと導くヒントが凝縮されている。面接において最も重要な「私は御社に貢献できます」というメッセージをいかに伝えるか、見落としがちなポイントを踏まえて丁寧に解説してくれる。論理的な思考のできる人材は、今日すべての企業が求めていると言っても過言ではないだろう。そんな「ロジカル人間」へのステップをシンプルに説いており、自分の魅力を新鮮でリアルに伝えるための自己分析の方法も紹介されている。従来の小手先のノウハウをまとめた「べし・べからず集」的マニュアル本とは一線を画した、内定獲得のための本質を説く新たな指南本なのである。 面接に限らず、他者との円滑なコミュニケーションの根幹を成す論理的思考力の育成は、現代を生きるすべての人にとっての必修科目になるであろう。 |
| 「逆面接」 | |
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清水佑三 著 東洋経済新報社
採用試験において、面接はほぼすべての会社で実施されていると言っていいだろう。しかし、数十分の面接試験でその人間の能力を見極めるには、面接官の側にも熟達が求められる。とくに、お定まりの質問を行う面接の場合、準備万端、自信を持って面接に臨んでいる学生には一種の「オーラ」があり、それにだまされてしまうことが少なくないという。本書はいわゆる面接対策本ではない。企業の人事担当者に向けて、面接者に「だまされない」面接の手法として「逆面接」を提唱しているものである。 逆面接とは、学生が面接官となって人事担当者に質問を投げかけさせることにより、その学生の資質を見抜きやすくなる、という面接手法だ。たとえば準備する質問の内容によって水平思考力を読み取ることができたり、時間や情報のマネジメント能力がわかったりするという。また、その会社への志望度の高さも、通常の面接よりもわかりやすくなるのだ。 では学生にとって本書は意味がないか、というとそうではない。 採用のプロフェッショナルである筆者は、通常の面接やコンピテンシー面接、そして逆面接のそれぞれについて、学生のどこを見ればどのような能力がわかるのか、というポイントを細かく解説している。自分のどんなところを見られているかを知ることは、面接を受ける際の大きな参考になるだろう。面接のプロは相手が用意してきた発言には興味を持たない、ということがわかるだけでも、面接の受け方が大きく変わる事は間違いない。 面接を受ける側から面接する側へ、「逆」の視点を意識させてくれるのが本書なのだ。 |