
――なぜ金融業界を志望されたのですか?
そもそも大学には航空宇宙関連のことをやりたくて入りました。しかし研究をしていく中で、そのモチベーションを保つことは難しいと感じてきました。研究していることが実際に社会で使われるようになるのか、と思い始めたんです。そこで仕事にするなら別な分野のことのほうがいいな、と。
そして就職活動を進めていく中で、とある会社のジョブ(就業体験)に参加することになったんです。そこは証券会社だったのですが、ジョブに参加することによって今までのぼーっとしたイメージがはっきりしたものになり、おもしろそうだと感じ、この業界に進もうと決めました。特に面白いと思った点は、デリバティブだとか、金融商品の開発についてですね。リスク管理など、数学的な知識を駆使しているところに興味が沸きました。
――金融業界の中で、理系の強みを教えてください
理系学生は普段から研究の中で、ロジカルな考え方をしています。論理的に物事を考える点は、文系の出身者よりも長けていると思います。あと、問題解決能力や、数字との相性といった点も同じですね。そういった部分が出るようにしていくのがいいのではないでしょうか。
――就職活動で何か気をつけたほうがいいことはありますか?
企業の説明会に行く中で、その企業が求めているものが何か分かると思います。しかし、それに無理して自分を合わせていくと、何度も面接を受けるうち、必ずボロが出てしまいます。だから、自分の素であるとか、ありのままを面接では出していったほうがいいと思いますね。あと、面接では必ず緊張してしまうものです。準備をきちんとしていくのはもちろんなのですが、それ以上に自分のしてきたことや考え方に自信を持って、しっかり言えるようにしていくことは必要だと思います。
――最後にこれから金融業界を目指す後輩に向けてアドバイスお願いします
金融業界を志望している人の中でも、金融を専門に学んでいる人は、それほど多くはないと思います。僕同様、そういった人たちへのアドバイスになりますが、焦って金融のことを勉強してもしょうがないので、やっぱり自分がやっていること、得意なことを伸ばしていくことが何よりも大切です。「君を採るのであれば、人より何か秀でたものがないと採る意味がない」と言われたこともあります。つまり自分のなにか突出した部分が企業側にも問われていると考え、そこをアピールしてみてください。
田中 佳祐さん
東京大学 大学院工学系研究科来春より国内大手証券会社に就職予定 |