金融業界は、今や「ブーム」と言っても過言ではないほど、理系学生に大人気の業界。
経済活動の根本ともいえる「お金」を扱う仕事だということで、
やりがいやスケールの大きさがイメージしやすいほか、
安定感や給与面でのメリットなども、人気の要因となっているようです。
しかし一方で、そうした華やかなイメージばかりが先行してしまい、
ただ「なんとなく」で金融を志望している学生が多いのも事実。
あなたは、自らの理系というバックグラウンドと金融を、
うまく結びつけることが出来ていますか―?
高まる理系人材へのニーズ
従来、銀行や証券会社といえば、経済学部などを卒業した文系学生の就職先というイメージが一般的でしたが、近年そうした固定概念は急速に崩壊しつつあります。今やほとんどの金融機関は理系学生の採用に積極的に乗り出しており、特に外資系の企業などにおいては、内定者の半数以上を理系が占めるというケースも少なくないようです。
こうした背景の一つには、金融テクノロジーの高度化があると言われています。資産運用やリスクマネジメント、企業価値測定など、金融業務では高度な数学的知識・センスを求められる場面が多く、それが企業の理系登用につながっているのです。特に投資銀行業務やクオンツといった深い専門性が必要とされる分野でその傾向は強く、もはや金融業界の第一線で活躍するためには数理的な解析力が欠かせないものになっているとも言えるでしょう。
理系学生が自らの能力をいかんなく発揮し、活躍できる世界――。それは、メーカーやIT業界だけではなく、金融の分野にも広がっているのです。
金融の知識は重要か?
とはいえ、経済や金融に関する専門知識をほとんど持ち合わせていない理系が、金融の世界に入って本当にやっていけるのかと、不安に思っている方も多いでしょう。しかし、どうやらその心配は無用のようです。金融企業の人事担当者に話をきくと、決まって返ってくるのは、何よりも「やる気」が重要であるということ。実は金融関連の知識というのは、たとえ経済学部出身の学生であったとしても、実際に金融企業の中で役立つものは少ないため、実際にはほぼ全員が仕事をしながら学んでいくことになるのです。それよりも重視されるのは当然、金融業界で働きたいという「熱意」であり、前述のような「数理的解析力」であり、また「論理的思考力」や「コミュニケーション能力」といった基本的なビジネス・ポテンシャルなのです。
そして金融業界に入りたいと思うなら、最低限の業界研究も欠かすことは出来ません。金融業界には一体どんな業種があり、そこではどんな仕事をすることが出来るのか。次ページ以降では、それらを簡単に紹介しています。また、後半では、2008年度卒の金融企業内定者の方へのインタビューも行っています。彼らがどのような就職活動を行い、どんな対策をしていたのか、金融業界を志望されている方はぜひ参考にしてください。