
| 「誰が本当の発明者か 発明をめぐる栄光と挫折の物語」 | |
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志村幸雄 著 講談社ブルーバックス 987円
白熱電球の「発明者」といえば、エジソンを思い浮かべる人は多いだろう。しかし実際には、白熱電球を最初に作り出したのは英国のスワンであり、エジソンはフィラメントの改良と送電システムの確立によって現在の名声を得たのだ。本書では、蒸気機関からパーソナルコンピューターに至るまで、数々の発明者に関するエピソードが紹介されている。 誰よりも先に開発しておきながら発明者として世間に認められていない人物や、発明者を特定できない発明品など、技術開発に関わっているなら決して他人事とは思えない部分も少なくない。また、エピソードに登場する何人かの技術者には、著者がかつて実際に会っており、生の声を知れるという所も本書のポイントだろう。技術者に限らず楽しめる一冊である。 |
| 「失敗学のすすめ」 | |
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畑村洋太郎 著 講談社文庫 560円
日本人は失敗を嫌い、覆い隠したがる傾向にあるという。しかし失敗から学び、修正するということを行わなければ、失敗はどんどん成長していく、と語るのが本書である。東海村の臨界事故や乳業メーカーの集団食中毒事件など、具体的な事例も交えて、失敗をその根本的な原因から分析していく。もちろん、単なる失敗の事例紹介だけにはとどまらず、失敗を生かして創造的な活動を行うためには何をすべきか、という所までが「失敗学」の骨子である。それは、起きてしまった失敗を最大限に生かすためのシステム作りから、失敗を肯定的に受け止める文化が根付くためにはどうするか、といった話にまで及ぶ。 本書で語られる失敗は、研究室などでも起こりうるものであり、大いに参考になるだろう。自らの失敗を役立てるきっかけとしても、必読の書ではないだろうか。 |