
| 「ロジカル面接術 2009年度基本編」 | |
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津田久資、下川美奈 共著 WAC
企業の求める「ロジカル人間」とは採用面接で担当者に最も重要と見られている部分は何だろうか。能力、人格、志望動機や熱意……さまざまな要素はあるが、ほとんどの企業で求められるのは「ロジカルな思考ができる人間」である。しかし、面接の場で「私はロジカルです」と言い放つのはまったく意味がない。それこそ志望動機や熱意といった、『伝えたいこと』をきちんと論理的に示すことで、自分がロジカルでありことをアピールすることが必要になる。企業が論理的思考力を重視するのも、プレゼンテーションなどビジネスのあらゆる場面において、「論理的に物事を伝える能力」がもっとも重要であると考えているからだ。いかに高い能力を持った人材であっても、そのアウトプットを筋道立てて他者に示すことが出来なければ、ビジネスパーソンとしては失格といえる。 本書は、ビジネスパーソンの論理的思考、戦略的思考を啓蒙している筆者が、採用面接においてロジカルさをアピールする手法をまとめた一冊である。企業に自分を売り込む上で不可欠な論理的思考力を養い、就職活動を成功へと導くヒントが凝縮されているのだ。数年前に出版されたものだが、毎年更新されており、2009年度版では、大手就職情報サイトの編集長を迎え「企業はここに注目している」という巻末記事が収録されている。 大前提である「ロジカル面接」についての解説に続いては、面接において最も重要な「私は御社に貢献できます」というメッセージをいかに伝えるかが語られる。そのために「自分には能力がある」ことと「自分がその企業に合っている」ことをいかにロジカルに分析し、アピールするかを、見落としがちなポイントを踏まえて丁寧に解説してくれるのだ。 本書はこのように「ロジカル人間」へのステップをシンプルに説いており、自分の魅力を新鮮でリアルに伝えるための自己分析の方法も紹介されている。従来の小手先のノウハウをまとめた「べし・べからず集」的マニュアル本とは一線を画した、内定獲得のための本質を説く新たな指南本なのである。面接の力を上げるだけでなく、就職活動全般、ひいては就職後に自分の「ビジネス力」を鍛え上げるための入門書としても、十分な内容となっている。 他者との円滑なコミュニケーションの根幹を成す論理的思考力の育成は、現代を生きるすべての人にとっての必修科目になるであろう。「自分には論理的思考力がある」と思っている人こそ、本書を読んでその能力を効果的にアピールする方法を学んでみて欲しい。 |