理想への飽くなき挑戦
近年、コンピューターの処理速度の進化は目覚ましく、記録容量も格段に増している。かつてはセンサー部分の外に設置され、装置をコントロールするしかなかった頭脳部分が、いまや筐体の中にコンパクトに納まり、比較にならないほど複雑な処理を高速で行えるようになった。しかし、人間の動きのプログラム化は、現在の技術では未だ難しい。秋山氏によれば、ここ2~3年がロボット技術の変わり目になるという。人間の判断順序を徹底的にロジックに当てはめるやり方と、過去の膨大な記憶から似たものを呼び出すやり方がせめぎ合っている。どちらも見かけの動きは同じようだが、方法論は全く異なる。理想は両者の融合であろうか。「一万段の階段の頂上に理想型があるとしたなら、まだ第一段程度ではないでしょうか?」
見て、触って、考える、『判断するロボット』を作り、かつ産業として確立したい。それがサキコーポレーションの夢だ。「最先端の場所にいないと次のイノベーションを感じられません。買ってもらえない技術はファクトリーオートメーションの世界では何の役にも立たない。次の目標は物に触れることで判断するロボット。視点を自ら動かして、三次元の視野で自分の周りを見て、製品の奥行きまでも認識するロボット。そしてやはり、生き物のように認識する、いつかは『本当に使える人工知能』、鉄腕アトムやHALのようなロボットへの発展を目指しています」。
品川にあるサキコーポレーション本社の3つの会議室。それらは愛情と夢を込めて"アシモフ"、"HAL"、"アトム"と命名されている。
| プロフィール |
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取締役 最高技術責任者(CTO) 秋山吉宏
松下電器産業株式会社(無線研究所)を経て㈱サキコーポレーション創業 京都大学大学院工学研究課修士課程修了(ロボット制御工学)
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