――あらた監査法人にはどんな縁で?

 専攻が法学部なので、監査法人に入るという選択肢はまったく考えていませんでした。そんな時、偶然あらた監査法人に勤めているゼミの先輩が居て、「今年から新卒採用やるから受けてみないか」と誘ってくれたんです。就職活動が始まって間もない10~11月ごろの話だったので、よく分からないけど参加してみようかというノリでした。
  そこで監査という仕事の説明を聞いて、いいなと思ったんです。監査の仕事には誠実さが求められたり、中立性が重要になるところで自分の良さが発揮できそうだなと。ゼミやクラスでの活動を振り返ると、「ああしよう」「こうしよう」と言い合いになると、自分は中立の立場から互いの長所・短所を指摘して、話をまとめる役割を果たすことが多かったんですね。監査法人として独立性を保って筋を通しつつも、お客様のニーズに応えなくてはならないというバランスのところ。自分が過去に務めてきた役割が監査の仕事でも活かせるんじゃないかと思いました。
でも、監査の仕事をするには公認会計士にならないといけないらしい。それが、あらた監査法人では資格取得をバックアップしてくれて、内定後に勉強して受かればいいですよと。それなら、もってこいの就職先じゃないかと思ったんですね。ほかにコンサルティング系の会社や信託銀行なんかも受けていましたが、1次希望だったあらた監査法人との間にはかなり開きがあったので、落ちてたらきつかったですね(笑)。

――資格取得の支援制度についてはどう思いました?

 大胆だなと感じました。面接などで選考をしてはいますが、まだ働いてもいない人をバックアップするのは勇気があるなと。ただ、理由を聞いてみると会計士は人不足だというし、資格を取ろうとすれば大学を捨てて勉強するか、社会に出てから相当苦労して勉強しないといけなくなるわけです。偉そうな言い方になりますが、確かに必要だと考えるようになりました。

――実際に予備校通いを始めた感想は?

 5月の後半から通い始めたんですが、週に6日、午前に授業を3時間受けて、午後は学校で3時間自習して、帰ってからさらに3時間勉強してます。普通は2年で資格取得を目指すコースを選ぶらしいんですが、僕は1年で取れるコースを選んだのでキツイんですよね。
  会社からはどのコースでやるかは任されているんですが、期待を寄せていただいて、投資を受けているわけです。「1年で受からないとな」というプレッシャーはありますが、難関の資格試験なのでプレッシャーがないと本気で目指せないんじゃないかと感じたんです。プレッシャーに弱い人にはマイナスに働いてしまうかもしれませんが、僕にとってはプラスに働いていますね。

――試験に合格すれば、念願の監査の仕事ができるわけですが。

  監査の仕事をとにかく早くやってみたいです。一方で、新卒であっても専門家として見られることになります。それが怖いですね。勉強を始めてから、ゼロから始めて1年で受かった後のことを、だんだん実感できるようになってきました。合格してからも本当に大変だなと。これまでの二十何年間かの人生のうち、わずか1年で身に付けた知識だけで、専門家として扱われるようになるのは正直怖いです。知らないことが多いでしょうから。
  キャリアパスはいろいろあると伺ってますが、当面の目標は監査を極めることですね。まずは監査のプロになりたい。代表社員(パートナー)にまでなると、「監査報告書の内容に責任を負います」という意味で自分の印鑑を押すことになるんですが、そこまで行きたいです。その後の道もいろいろありますが、そのときになってから考えるつもりです。まずは王道を進みたいですね。