
―昨年アクチュアリー専用の人事制度を導入されたとお聞きしましたが、特にアクチュアリーの育成に注力されているのは何故でしょうか。
保険という金融サービス商品を提供する「メーカー機能」を強化していきたいと考えたからです。私たちは実際に「物」を作るわけではありませんが、代理店等を通じてお客様に保険という「サービス商品」を提供しています。お客様の信頼を得るためには、シンプルでわかりやすく、魅力的な保険商品を作っていかなけ
ればならないし、かつ、会社の安定した財務状況や適切なリスク管理体制も担保していかなければならない。そうなると、アクチュアリーの役割が重要になりますよね。
メーカーであれば工場を増設すれば生産性が上がりますが、私たち金融の場合、人員を2倍にすれば2倍のパフォーマンスが発揮できるかというと、決してそうではありません。一人ひとりの人間力というか、人材の能力が向上して初めて会社としての生産性が上がる。特にアクチュアリーは保険会社の根幹を担う職種なので、社内でアクチュアリー人材育成のための仕組みが必要だと考えました。
―具体的に、その人材育成のための仕組みとは?
※注1 アクチュアリー資格試験の基礎科目「数学」「生保数理」「損保数理」「年金数理」「会計・経済・投資理論」の5科目に合格した者を「準会員」と呼ぶ。
※注2 基礎科目に加え、応用科目2科目に合格すると「正会員」となり、正式に「アクチュアリーを名乗ることができる。試験は、「生保コース」「損保コース」「年金コース」の3コースからの選択制。