システム・インテグレータとは


世界規模で進む急速なIT化によって、社会・経済の構造はここ10年で劇的に変化しています。高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(通称:IT戦略本部)の報告によると、2000年から2005年にかけて進められた「e-Japan戦略」によって、日本は世界最高水準のITインフラとマーケット、技術環境を有するIT国家へと変貌を遂げました。
今や、およそあらゆる分野の企業活動にとって、業務を効率化する情報システムの構築が死活問題となっていますが、一方でITテクノロジーが高度化・複雑化した結果、ITに関する専門知識を有さない企業が自力でそうしたシステムを構築するのは、実質的に不可能になったとも言えます。そこで登場するのが、今回紹介する「システム・インテグレータ」という企業群。世に出ている無数のハードウェアとソフトウェアの中から適切なものを選び出し、それらを統合して一つの情報システムを構築するのが、彼らの仕事です。



システム・インテグレータの仕事


21世紀、日本の産業が国際的な競争力を強化するためには、もはや欠かすことのできないシステム・インテグレーションサービス。経済産業省は、システム・インテグレータ(SIer)企業の振興を図るために、「システムインテグレータ登録制度」という企業登録制度を運用していますが、そこでSIerの機能として、(1)情報の提供機能(2)システムの供給機能(3)メンテナンス機能の3つを定義しています。

情報の提供機能」とは、システム構築の際に、クライアント企業に対しさまざまな技術的アドバイスをする機能のこと。ビジネスとITがほとんど不可分になっている現在では、SIerが、技術面から企業の経営戦略や業務改善策に関する提言まで行うというケースも多くあるようです。
提案した情報処理システムを、実際に構築する機能が、「システムの供給機能」です。さまざまなハードウェア、ソフトウェア、ネットワークなどを組み合わせ、プログラム開発をしながら、企業にとって最適なシステムを作り上げていきます。
そして、そうして構築したシステムを運用・保守・管理する「メンテナンス機能」も、SIerの重要な役割です。時には、クライアント企業で働いている方々が、きちんとシステムを使いこなせるように、教育などのサポートを行うこともあります。

以上をまとめると、システム・インテグレータとは、「情報処理システムの提案、企画、設計から構築、運用、保守、管理まですべてを一貫して行うことのできる企業」だと言うことができるでしょう。



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