株式会社麻生 医療事業開発部
株式会社麻生 医療事業開発部
※本年度の募集は締め切りました。

 今回株式会社麻生が募集するのは、根幹事業ともなっている医療関連事業の10新卒採用です。病院再生ファンドや病院経営支援コンサルティングなど、グループ企業においても中核となる病院再生ビジネスを共につくってくれる学生を、特別に理系ナビだけで募集します。

 病院再生ビジネスとは、金融機関等の保有する医療・介護施設の債権や不動産の価値を向上させ、病院経営を健全な状態にすることをいいます。企業再生ファンドと異なる点は、清算価値算定のためでなく、あくまで経営再生後の病院の価値を前提にデューデリジェンスが行われるということ。自社内で病院経営支援のノウハウを持つため、経営再生後の病院価値を他より優位に算定でき、そこが同社の強みとなっています。

「適切な医療と安定した病院経営を」
 「利益の追求」ありきではなく、「地域への医療サービスの提供を永続させていくために、理想の病院経営を追求する」ことが、延いては地域の人々への貢献につながる重要なミッションであるというのが同社の考えです。
先輩インタビュー
谷口 ひかる (医療事業開発部)

会社選びの基準は、「自分が何に価値を感じるか。」


――現在入社1年目で、医療事業開発部ではどのようなお仕事を担当されていますか?

 入社後3ヶ月間の研修期間を経て、現在は病院の財務分析や事業計画の策定および評価、業務改善のサポートを行っています。
 具体的に事業計画の策定を例に挙げますと、まずは短期・中長期的な収益目標と病院全体の最終的なイメージをたてます。そこから実現可能性を検証するためにもブレイクダウンしていって、どの診療科のどの先生が何人くらいの患者さんを受け持つのか、どういう症状を診療してどれくらいの材料費がかかるのか、その材料の納入価格はどれくらい削減できるかといった細部まで落とし込んでいきます。もちろん、病院には医師だけではなく看護師、検査技師、放射線技師、栄養士、事務などさまざまな職種の方がいらっしゃいますから、それら全ての部門のマンパワーと費用を考慮しながら、病院全体としての生産性を最大化するよう月々のオペレーションを考えます。どのようなビジョン、方針でどうやって病院を運営すれば良いのか、そのビジョンに向かいながら、どうすれば収益目標も達成していくことができるのか――。この事業計画を基にひとつの病院が動くわけですから責任も重大ですし、高い精度が要求される業務だと言えるでしょう。
 

――中心となる業務は、いわゆる“経営コンサルティング”ですよね。対一般企業と違う点はどんなところでしょうか。

 そうですね、収入面が診療報酬制度に大きく依存していることでしょうか。病院が医療行為の対価として受取る診療報酬は保険診療の場合、すべて診断や処置ごとに点数が国から定められていて、何を提供するといくらの報酬になると決まっています。この診療報酬点数に合わせて経営を最適化する努力が不可欠なわけですが、この診療報酬自体が2年に1度改正されるため、いかに予測を立て迅速に対応するかが課題となってきます。
 モノを売る企業に置き換えて考えるとわかりやすいと思うのですが、例えばテレビを1台20万円で売るつもりで事業計画を建てていたところに、ある日突然、急な円高などによって、1台15万円で売らなければならないとなると大きな問題になりますよね。逆に環境問題などで条件を満たせば1台5000円の助成金がつくというようなこともあるかもしれません。病院経営の場合はこういったことが、厚生労働省による診療報酬改訂によって2年に1度必ず起こります。事業計画の主軸に据えていた診療行為の報酬が急に切り下げられるだとか、逆にこれから広めるべきとされた診療行為の報酬がインセンティブの意味で上げられるだとか、このインセンティブを得ようと診療行為の主軸を置き換えたところで次の改訂では急にインセンティブ部分が無くなってしまうだとか。2年ごとに変わるのでわからない部分もありますが、それでも動向を読みながら中長期的に考えなければなりませんし、さらにお客様に合理的に説明もできないといけません。その他にも、医療独自の知識が多々求められますので、それが一般企業へのコンサルティングとは違う難しさだと思います。ただ逆に、冒頭の例と比べると2年に1度の決められた時期にしか変わらないために易しいと言える面もあるのかもしれませんね。

――谷口さんが、仕事を通じて一番やりがいを感じることは?

 私自身が、「本当に価値がある」と思うものを提供できることです。経営状態が思わしくない病院の経営を立て直すことによって、病院にもメリットがあるし、職員の雇用も守られます。そして何より、地域に住む住民のみなさんの受療のための環境を守ることができますよね。
 学生時代の頃、クレジットカードの会員獲得キャンペーンのアルバイトをしたことがあるのですが、それが私にとって「働く」ことを考えるきっかけになりました。スーパーマーケットにいらっしゃるお客様に対して、カードをお勧めしてご契約をいただくのですが、実は私自身がその商品にメリットを感じていなかったんです。自分が価値を感じていないものをお勧めして、それによって会社には収益が入り、私には給料が入る。お客様は私を信頼してご契約をくださったのに、「それでは、私はお客様にどんな価値を提供しているのだろう?」と疑問を抱き、とても心苦しく思いました。ですから、まず自分が価値を認められるものを提供するということが仕事を選ぶ前提にあったので、今の業務にはそういった意味でとてもやりがいを感じています。

――それでは、就職活動の中で株式会社麻生に興味を持ったきっかけを教えてください。

 私の両親がいわゆる“大企業”に勤めていたこともあり、両親と同じような就職先を選び、先の展開が読めるキャリアプランは少しつまらないと考えていました。業界や職種は絞らずに、“風変わりで面白そうな会社”という視点で就職活動をしていて、そこで出会ったのが麻生だったんです。「医療事業開発部」という、私が聞いたこともないような業態の部署で新卒募集をしている……。理系ナビで募集要項や会社説明を読んで、「もしかしたらこれは面白いかもしれない」と思ったのがきっかけですね。

――最終的に入社を決意した理由は?

 前述したように、価値を提供できる仕事であったこともありますが、“人”が魅力的だったことも大きな理由です。特に印象に残っているのが、面接でのやりとり。質問そのものは、「当社を志望した理由は?」といった一般的な内容でしたが、会話のレスポンスや言葉の背景に見える考え方がとても鋭利で、自分もこういう能力を身に付けたいと思いました。他の先輩社員もとても活動的でインプレッシブな人が多く、研究室にはなかなかいないタイプばかりでしたね。「この先輩方と一緒に働きたい」と思ったことが、入社の決め手となりました。
 また、大抵の企業の場合は一般的な選考プロセスだとお会いするのは人事の方ばかりだったり、自分が配属されるかもわからない部門の部門長の方だったりと、入社してから一緒に仕事をする人がどんな人かわからないことが多いですよね。理系ナビで選考を受ける際に、入社した際の配属先が既に決まっていて、確実に一緒に仕事をする人の顔が見えていたことも大きかったです。

――最後に、これから就職活動する理系学生にメッセージをお願いします。

 就職の厳しいタイミングだと言われていますが、そんなときだからこそ、自分自身が何に価値を感じるか、また、一番譲れないものは何かをじっくり考えることをお勧めしたいです。
 当社は皆さんのアイディア次第で新しい事業を展開する可能性も高く、柔軟かつ個性的で魅力に富んだ会社だと思います。高いモチベーションを持っていて私たちも逆に刺激を受けるような、人間的な魅力に溢れた方と一緒に楽しく仕事をしたいですね。まずは、是非一度説明会にお越し頂いて、皆さんにとって価値がある会社かどうかを判断してみてください!

株式会社麻生
医療事業開発部

谷口 ひかる(たにぐち・ひかる)
慶応義塾大学 大学院 政策・メディア研究科(先端生命科学研究所)修了


トップインタビュー
仲吉 翔 (医療事業開発部)

モラルの高さと明確な理念の下に、日本の医療環境に貢献する


――株式会社麻生に興味を持ったきっかけを教えてください。

 もともとコンサルタントに興味があり、「人」と一緒に仕事をして、「人」から必要とされるような仕事に就きたいと思っていたからです。
 私は、とりわけ能力的に高い人間ではなかったので、子供の頃からいつも周囲の人に助けられてきました。「友人に苦手な体育を教えてもらう代わりに、自分は得意な科目の勉強を教えてあげる」というように、常に人と助け合っていましたね。人は互いに協力しなくては生きていけないことを、身をもって感じていたので、自分自身も困っている人の助けになりたいと考えたのが大きな理由です。
 また、親族に医療関係者が多かったこともあり、昔から医療にも興味がありました。私は医学部出身ではありませんが、病院の経営コンサルティングを通じて、地域の医療に貢献できることがとても魅力的でした。
 

――会社を選ぶ際に、一番重視したことは何でしょうか。

 「自分自身の軸がぶれずに、胸を張って仕事ができること」です。大学院では宇宙物理学を専攻していたので、当初はそのまま研究の道に進むか、宇宙開発関連の会社に就職をするか、全く違う分野に就職するかで迷っていました。しかし、先ほどもお話したように、私は人と助け合いながらでなければ生きていけない人間なので、単に自分が「好きだから」というだけではぶれてしまうかもしれないと思ったんです。自分の仕事に明確な意義が感じられるかが重要なポイントとなりましたね。
 そういった意味で、病院がなくなって喜ぶ人はいないので、麻生でなら明確な目的を持って現場の人のサポートができるのではないかと。例えば、商社や金融だと企業の利益が優先される状況もあり得ますよね。そういったところで疑問を抱きながら働いて自分の考えがぶれるよりも、誰からも後ろ指をさされず、胸を張ってやれる仕事であることが大切だと思いました。

――実際に、どういったときに仕事のやりがいを感じますか?

 昨年、かなり経営の苦しい病院のプロジェクトにアサインされ、そこで私はコストの適正化を担当しました。具体的に言うと、清掃や給食といったアウトソーシング契約の見直しですね。病院ではさまざまな業務のアウトソーシングが進んでいて、そのときも80くらいある契約書を、病院のスタッフの方と手分けをして1つ1つ見直していきました。無駄があれば削減して、安い業者があれば変えたりして。
 やはり、病院のスタッフの方にとっては患者さんをどうやって治療するかが重要なので、最初はコストの話にもあまり乗り気ではありませんでした。けど、一緒に見直していく中で、結果として3億円のコストを10~15%削減することに成功して、「こんなにできることがあったんだ」と改善する楽しさを感じてもらえたんです。病院の経営状態が確実に良くなり、現場の人の意識が変わっていくのを目の当たりにすると、とてもやりがいを感じますね。

――病院経営コンサルティングをするなかで、特に大変なことは?

 大変さでもあり、楽しさでもあるのですが、一般企業とは違って単純に利益を追求すればいいわけではないということでしょう。もちろん利益を出さなくてはなりませんが、病院の目的は、あくまで患者さんに良い診療を提供すること。ですから、病院のスタッフの方に事業計画を説明するのに、「儲かりますよ」「コスト安くなりますよ」では動いてはくれません。
 例えば、現在病院でもIT化が進み、レントゲン写真もフィルムではなくて、液晶ディスプレイで表示させることが可能になりました。フィルムがいらない分コストは低くなりますが、お医者さんが懸念されるのはコストではなく、画質が悪くなり患者さんの病気を見落とさないかという点。医療機器1つ導入するにしても、いかに費用が安くなるかだけではなく、いかに患者さんの安心・快適な医療環境に資することができるかということを常に考える必要があります。

――働く中で感じる会社の魅力を教えてください。

 モラルの高さと明確な理念があることでしょう。実際の業務は病院の経営改善ですが、利益追求のためではなく、良い診療を提供するために当社は事業を行っています。儲け主義に走ることはありません。
 例えば、病院経営はホテルやマンションに少し似ていて、やはりベッドの空きが少ない方がいいんですね。だからと言って、患者さんが10日で退院できるところを20日に延ばしたりすることはしません。それをやるとモラルに反するし、お医者さんも患者さんも喜びませんから。一貫して適切な医療を提供するという理念があるので、働く側としても誇りを持って仕事に取り組めるのが魅力ですね。

――最後に、理系学生に向けてメッセージをお願いします。

 研究をするか、就職活動をするかではなくて、自分が何をやりたいのかをよく考えてみてほしいと思います。研究か仕事かは、自己実現の手段に過ぎません。
 理系学生が研究で培ってきた、答のないものやハードルの高いものに臨む姿勢は、どんな仕事でも役立つと思います。就職活動では、臆さずにいろんな業界を見てみてください!

株式会社麻生
医療事業開発部

仲吉 翔(なかよし・かける)
早稲田大学大学院 理工学研究科 物理学及応用物理学専攻 修了