若い自分にとって、今リスクを取らないことが一番のリスク
―現在のお仕事を教えてください。
金融法人や事業法人などの幅広いお客様に対して、新しい金融商品やソリューションを提案する仕事をしております。取り扱う商品はクレジットデリバティブです。格付けや財務基盤といった企業の信用力を原資産として、具体的な金融商品の形にして提供しております。
入社2年目なのですが、最初の1か月は内定者全員の研修で、ビジネスマナーや金融の基礎知識を学びました。その後、国債や外債、デリバティブなど、さまざまな部署をローテーションで1か月半ほど見学させていただき、今の部署に配属されたのは去年の6月ごろですね。先輩のサポートをしながら仕事を覚え、今年の1~2月からディールの執行を任せてもらえるようになったり、お客様のところへセールスに行けるようになりました。
―これまでに印象に残っているお仕事は?
学生のころは、取引金額の大きい仕事が楽しいんだろうなと思っていました。確かに金額でやりがいを感じる面もありますが、一番印象深いディールは、いろいろな人と協力・調整しながら1か月かけて決めたものですね。
あるお客様に購入の意思を示していただいたのですが、そのお客様の資産や経営状況が芳しくなく、その商品を売ってもいいのかリスクを確認するよう指示が入りまして。商品を売る側としては金額の大小にかかわらず、1つでもディールを進めたい。でも、会社としてはリスク管理の観点から、止めた方がいいという判断もあり得るわけです。その中で商品を売る側として、ほかの部署を説得しながら望む方向にビジネスを進める面白さを感じました。
また、学生のころには意識しませんでしたが、会社の格付けは大事ですね。こんな時世ですから、「格付けが良くない金融会社からは買わない」というお客様が増えています。当社の格付けは同業他社と比べて良いので、景気が悪い中でも比較的優位に商談を進められています。
―ストラクチャリングのお仕事と聞くと、高度な金融知識や数学的なセンスが求められる印象がありますが。
プライシングモデルを作る時には確かに必要ですが、僕らはモデルを使ってプライシングするだけですから、さほど高度な金融工学の知識は要りません。
実際には、リスク管理や法務などのさまざまな部署と接する機会が多いです。商品設計の仕事よりも、人と接しながらの仕事がほとんどですね。ストラクチャーは、トレーダーとセールスの間に立ってする仕事です。間に挟まれている以上、両者のニーズをくみ取る必要があります。お互いの期待値をコントロールして、折り合いをつけさせるバランス感覚の方が重要なのではないでしょうか。
―外資金融を志した理由は何だったのでしょうか?
外資金融は良いところばかりだと思っているわけではないのですが、それを補って余りあるくらい「数字で自分を表現できる」ことに憧れていたからです。すごくフェアだと思うんですよ。どんなやり方でも数字を出しさえすれば、自分の正しさが証明できる業界じゃないですか。確かに終身雇用ではなくハイリスクですが、若い自分にとっては、今リスクを取らないことが一番のリスクだろうなと。若い時は失敗しても何度もやり直せる。だったらこの業界に飛び込もうと決意しました。
その中でBNPパリバに決めたのは、面接で会った10人以上の人たちが、すごく良かったからですね。仕事内容も大事ですが、いろんな人に囲まれて仕事をすることになる以上、やっぱり「人」は大事です。選考が進む中で、役職のある方と1対1で話す時間が増えてきて、名刺をいただいた時に名刺を見ながら「ここに自分の名前があればいいな」と思うようになりました。将来のことを頭で考えるよりも、そんな憧れというか、純粋な欲求を優先させた結果です。
金融市場営業部 クレジットストラクチャリンググループ
ストラクチャラー
吉岡 慧(よしおか・さとし)
大阪大学 基礎工学部 電子物理科学科 卒
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