電池は今後ますます必要に。
先端分野で働くことで専門性が伸びると実感。
―大型リチウムイオン電池の設計に携わっていらっしゃるそうですが、学生時代は何を専攻していらっしゃいましたか?
大学では無機化合物の機能性材料の開発をしておりました。セラミックに電流を流して内部のイオンを動かすというもので、電池にも応用できる研究でした。
入社してからは鉛電池の設計業務をしておりましたが、昨年10月の異動にて、電気自動車用のリチウムイオン電池を設計する部署に配属されました。今は電池を構成する単位部品であるセルの設計をやっています。
世界に先駆けてリチウムイオン電池の量産化を始めた会社での仕事です。私の設計した電池が、世界初の量産電気自動車「i-MiEV」に搭載されていますので、モチベーション高く仕事ができています。もちろん、世界初ということで苦労はとても多いのですが、それがやりがいにもなっています。
―確かに、世界初のプロジェクトだけに苦労も多そうですね。
電気自動車用のリチウムイオン電池は滋賀事業所で量産していますが、工場の立ち上げには特に苦労しましたね。
課題が出てきたら、とにかく事業所内で情報を共有化しようと徹底しました。共有してみんなで考えるということを繰り返していたら、自ずと課題は解決していきましたね。それぞれの社員が「こうすれば良いんじゃないか」という考えを持ってはいるのですが、実績がないから答えが分かりません。そんな中では、とにかく時間をかけてトライ&エラーを繰り返すことが重要だと感じました。
工場が完成して、最初のセルが組み立てラインから流れてきた時には感無量でした。品質管理のスタッフが完成品を見つめながら、「ようやく流れ出したな」「ここからだな」と口ぐちに話していたのが、私の中で一番印象的でした。
―企業での仕事と大学時代の研究、違いを感じることはありますか?
かなり違いを感じますね。企業の研究部門と大学の研究室はどこか似たところがあるかもしれません。ただ、設計の仕事ではスピードを求められます。私が携わっているプロジェクトで特に求められるという側面もあるのですが、時間の感覚は明らかに違いますね。ですから普段の仕事から「なるべく早く正確に」といつも心掛けています。
―今後、どのようなキャリアを築いていきたいですか?
海外勤務を経験したいですね。以前所属していた鉛電池の部署では、実際に海外勤務を経験する社員が多くいました。
例えば「海外に工場を立ち上げよう」という話が持ち上がったとすると、工場の設営・生産技術・製造に関連する部署のメンバーは当然行きますが、設計の担当者も現地に駐在することがあるんです。設計は製造の源流になりますから、設計はもちろん、製造過程や製品品質などもチェックする役割も担います。言わば、海外工場の要です。相当な重圧がかかるでしょうが、一番重要な仕事ですからぜひ一度経験してみたいですね。
―最後に、GSユアサで働く魅力をお聞かせください。
今、「エコ」が時代の大きなキーワードになっています。石油代替エネルギーとして、太陽光発電、風力発電が注目されていますが、電気を貯めることにより用途が広がります。電池へのニーズはこれまで以上に大きくなるでしょう。
そんな中で当社の製品は、社会的に注目を集めています。自然と私自身、色々な企業の方とお会いする機会にも恵まれています。機会を活かしてさまざまなお話を伺うと、技術に関する知識が深まるのを感じます。さまざまな企業の技術に触れて吸収できるというのも当社で働いていて感じる強みですね。
先端分野で働けるチャンスは、いろんな意味で自分のスキルを上げるのに役立つと感じています。それこそがGSユアサで働く一番の魅力ではないでしょうか。
大型リチウムイオン電池生産本部
益子 渉(ましこ・わたる)
自然科学研究科 化学専攻 卒
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